みなさん、こんにちは!税理士の脇田みきです。
すっかり暖かくなり、毎日外出が気持ちいいですね~。
前回、消費税の10%への増税と軽減税率についてお話しました。
小難しいお話はおいといても、一消費者としては消費税アップは悲しいですね…。
もちろん、どこかから税収増やさないと社会保障とか色々困るのですから
「消費税アップはんたーーい!」
て子どものように駄々をこねるだけではいけません。
では賢い(?)主婦はどうするかというと、
やっぱり欲しいものは増税前に買おうってことですね。
フフフ…
前回は5→8%増税前に、バレンシアガのバッグを買いました。
みんな考えることは同じようでデパートは朝から混んでたなぁ。。
そうそう、もっと高い、家とかだと2%って大きいから、買うなら増税前がいいですかね?
でも経過措置とか、住宅ローン控除が変わるとか補助金がどうとか…色々あるかも?
なにより、そんな高級なものを「あ!急いで増税前に買わないと!」って駆け込みで買うこともできないでしょうから、
ここはやはり、購入を考える方はそろそろ色々検討する必要があるかもしれない…。
そうだ専門家に聞こう!
Peachには嶌田さんがいるんだった!
(※後日対談をさせていただきます)
賢い主婦はここでまた、はたと思いつきました。
ドラッグストアとかで、免税店ってありますよね。
「TAX FREE!!」って大きく書いてある。
外国の方は、免税用専門のレジに並んで買ってます。
あのレジでは何が行われてるんだろう…
日本人の顔をした私が、外国人のフリをして「ニホンゴワカリマセーン」て感じで、「well…,pardon?…」とか英語を話せるフリしたら、もしかして免税で買えるんじゃない?ムフフフ…フフ…
うん、これは賢い。
誰も思いついてないのかも!
8%の免税は大きい!
ところで、消費税って、なんで「消費」税っていうのかというと、
「日本で『消費』するものに税金をかける」てことなんです。
だから厳密に言うと、ノートを買ったら、ノートを手に入れたことに対して税金がかかるのではなく、日本でノートを使うときに税金がかかるのです。
そんなの現実的でないので、「ノートを買うということは、ノートを使うということだよね」ってことで買ったときに税金がかかるんですけどね。
だから、日本で消費されないものには、消費税はかかりません。
逆に、外国人が買う場合でも、日本で使うものには消費税がかかります。
免税で買ったものは、帰国してから使う(日本国内で消費しない)ことになります。
というわけで。
免税店のレジでどのようなことが行われているのか調べてみました。
官公庁HPより
簡単に言うと、
買う人(外国人)が、
①お店でパスポートを見せて、
④お店の人が購入記録票をパスポートへ貼って、
⑤品物を渡す。
そして買った人が帰国する際に⑦税関にパスポートを見せて、
⑧品物を海外へ持ち出す。
という流れ。
そしてこの⑤品物を渡す際には、袋に入れてシールで閉じるなど、国内で使えないようにして渡すことになっています。
海外で免税品を買ったことがある方はイメージが沸くかもしれません。
つまり…私が外国人のフリをして免税で買うことはできないのですね…。
パスポート見せたら一発でバレる。。
残念…!!
そして賢い主婦はまた考えます。
どうやったら消費税を払わずに買い物ができるのか。
そうだ…!
日本ではなく外国で買えばいいんだ!
ということで、海外に行くことにします。
出国ロビーにある免税店、ここでは消費税がかかりません。
実は、
出国審査通過後、飛行機の搭乗口までのエリアは保税エリアといって日本ではない
のです。
(だから出国審査の前の、お迎えロビーなどには免税店はありませんね)
そして日本ではないから免税品が買えるのですが、空港内で使ってはダメです。
飛行機に乗ってからならOKです。
飛行機の中は海外扱い。
そう、飛行機の中でも免税品が買えますよね。
よしよし、免税店で買ったので、無事に消費税かからなかった~~。
やっと節税成功!!?
ところで。空港内の免税店は「DutyFree」です。
よく日本の街で見かける「TaxFree」との違いはあるのでしょうか?
実はちゃんと違いがあって、
- TaxFree … 消費税が免除される
- DutyFree … 消費税、酒税、たばこ税、関税も免除される
です。
なので喫煙者へのおみやげに、DutyFreeでたばこを1カートン買ったりするととても喜ばれます(買ったことないけど)。
でもこのたばこの山、旅行中ずっと持ち歩くの、、面倒ですよね~~
海外で自分の好きな買い物をしたいのに…、帰る頃にはおみやげの相手を恨んでしまいそうです。
そこに朗報!
去年2017年、到着ロビーでも免税店(DutyFree)での買い物ができるようになりました!
(これまでは出国ロビーにしかありませんでした)
これで旅行中に重たい思いをしなくて済みますし、日本に来た外国人がそこで買い物をしたり、日本での消費を押し上げる効果もありそうです。
最後に。
消費税は、そのほとんどが社会保障の財源になっています。
年金、介護、医療、少子化対策など。
所得税や法人税は景気に左右されますが(儲かると税金が多くなる)、消費税は安定的、そして特定の世代に負担が集中せず中立的と言われています。
散々、どうやったら消費税を払わなくていいか考えた賢い主婦でしたが、日本での消費に対してはきちんと納めようと思うのでした。