スーツは何着持っていればいいの?

更新日:

こんにちは、スタイリストの吉川です。

毎日ビジネスで着用する方も、たまに着るという方も

数に差異はあれど持っているスーツ、ネクタイ、ワイシャツ。

 

「それぞれ、何着くらい持っていれば充分でしょうか?」

という質問を多く頂きます。

今日はその疑問について考えていきたいと思います。

スーツは何着持っていればよいのか?

量産化されてきたことにより、大幅に価格が安くなってきたとはいえ

スーツに関してはネクタイやシャツと比べると、やはり少々値が張ります。

また、せっかくなので自分に合うものを長く大切に使いたいと

しっかりした作りのブランド品やオーダーメイド品を選ぶ流れも

増えてきています。

 

どちらを選ぶにせよ、

負担を減らしできるだけ長く使うためには着数が必要となります。

 

できるだけ長い期間、スーツを良い状態で保つには

春夏用で3着、秋冬用で3着の合計6着が

最低限必要な着数となります。

 

たまにしか着ないという方でもそれぞれ2着はあると充分で

安心といえるでしょう。

 

理由は、下記の通りです。

①スーツ寿命と季節感の両立

②湿気の除去に必要な期間

③クリーニング時の対応余力

④着用による摩耗軽減

 

これらを抑えることが長く良い状態をキープするためのポイントとなります。

 

①スーツ寿命と季節感の両立

スーツは大きく分類すると春夏用と秋冬用に分けられ、

それぞれの季節用に3着ずつ持つと安心です。

気候に対する快適さや、見た目の季節感に関係する色や素材の違いがあるので

時期に合ったスーツをそれぞれ選んで着回すようにしましょう。

 

「秋冬物を夏に着ることで、汗を必要以上にかきすぎ、

生地の痛みを早めてしまった。」

「一年を通して、春夏物を着ていたことで、生地の摩耗が激しくなり

穴がすぐに開きやすくなってしまった。」

などということを防ぐため、また仕事を快適に行なうため、

季節によりそれぞれ着回すスーツをしっかりと分けて、

ローテーションを組むことができる着数を持つようにましょう。

 

②湿気の除去に必要な期間

 

冬であっても、身体から汗や湿気は出ます。

スーツはそれらを吸って外に排出する役割を持っています。

 

これはスーツの素材として使われているウールの特なのですが、

スーツが吸った湿気を抜くためには風通しの良い場所で着用せずに2~3日は

保管しておく必要があります。

 

脱いだあとはきちんとブラシをかけて、保管しましょう。

そうすることで、ホコリの定着による傷みを防ぐことができます。

 

③クリーニング時の対応余力

ハプニングによる飲食時の汚れなど、自宅で落ちない汚れができた際は

プロのクリーニング屋さんにお任せすることをおすすめします。

 

その時、持っていた数が2着しかなければ、そのうちの1着を預けてしまうので

戻ってくるまでの期間はたった1着で過ごすしかありません。

 

もしもの時に残りの2着を着まわすことで日常に影響をきたさないために、

やはり、3着は揃えておくことをおすすめします。

 

また、ハプニング対策に着数は重要となります。

ワインをこぼされた、自分で汚してしまった、穴があいていた等

有りえないと思うことが起きたりします。

 

そんな時に1着しかないと、結局大慌てで購入しなければいけないなど

心の余裕はなく平静は失われます。

あまり着ないという方も2着ずつ所有してリスクヘッジ。

あらゆる事態、環境に余裕を持って構えておきましょう。

 

④着用による摩耗軽減

 

毎日スーツで生活をしていれば、歩いたり、イスに座ったり、

物を持ったりと1日中様々な動作をします。

 

スーツの表面とカバンやイスなどは頻繁に触れたり擦れたりしていますし、

財布やハンカチをポケットから出し入れをすれば

当然そこでも摩擦が起きますので、少しずつ傷んでいくことになります。

 

着数を多く持っておくことで

少しでもこの自然摩耗の頻度を減らし、生地の痛みを遅らせることができるようになります。

またポケットに物を入れた状態での接触は

生地が引っ張られた状態で摩擦が起こってしまっているため、

その分、生地への負荷が増してしまい、傷みが早まってしまいます。

 

ふくよかな体型の方は、張った状態で生地の摩擦が起こりやすいため、

太ももやお尻あたりが擦れやすくなることがあります。

 

できるだけポケットなどには物を入れないこと、

また3着以上のスーツを着まわし摩耗を軽減しましょう。

 

まとめ

いかがでしょうか?

 

①スーツ寿命と季節感の両立

②湿気の除去に必要な期間

③クリーニング時の対応余力

④着用による摩耗軽減

 

これらのポイントをおさえることで、

快適に仕事に臨むため、

また毎日着るスーツを長く使うためにも、

スーツの数を揃えて安心できる環境にしておきましょう。