こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの渋谷 和比古(しぶや かずひこ)です。
今回のテーマは、SEなどのITエンジニアをされている方が、フリーランスになって上がった時の収入の活用方法について、3つご紹介させていただきます。
「収入が増えた!」
会社員から転職をして、フリーランスSEになってみて上がった収入に驚いた方って、かなり多いのではないでしょうか?
会社員のころのお給料に比べて、2倍3倍・・・もしくはそれ以上になったなんて方もいると聞きます。
会社員の頃と比べると到底考えられないほど増えた収入が増えると、
「会社員の時には買えなかった◯◯を買おうかな!」
「念願のアレをしよう!」
と欲しいものややりたい事が増える方も多いと思います。
収入が増えると、ついつい使いたくなるのが人の心理だと思います。
その前に立ち止まって考える
せっかくその増えたお金を使う前に、まずは使い道を考えてみませんか?
フリーランスに転職する前までは会社員だったので、社会保険・厚生年金などの国の制度に守られていた部分あったと思いますが、これからは自分で自分の身を守っていかないといきません。
万一病気で入院した時の備えや、将来のお金のことなどは、自分自身で考えなければなりませんよね。
そこで、フリーランスに転職して上がった収入の活用方法を3つ考えていきましょう。
- 緊急時に備えた資金の準備
- 中長期的な貯蓄
- 自己投資も忘れずに
(1)緊急時に備えた資金を準備する
今まで会社員をされてきた皆さんは、当時は社会保険に入っていたと思います。
社会保険に入っていると「傷病手当金」(万一入院したりしてどうしても仕事ができなくなってしまった時に、給料の3分の2程度が国によって保障される制度)が適応されます。
しかし、フリーランスに転職して加入するのが国民健康保険のみだったら、万が一入院したとしてもその間の収入はまったくなくなってしまいます。
そういった場合に備えて、月収3か月分は最低でも緊急の予備資金として貯金しておくと安心です。
(2)中長期的な貯蓄をする
いざという時に備えるためのお金を確保する目処が立ったら、次に中長期的な貯蓄について考えていきましょう。
会社員時代にはみなさん厚生年金を納めていた思いますが、フリーランスになったら今後は国民年金への加入が義務づけられています。
65歳から国民年金が支給されますが、その金額は厚生年金の平均月額147,000円にくらべて、平均月額で55,000円とかなり少ない額となります。
引用:「平成27年厚生年金保険・国民年金事業の概況」厚生労働省より
したがって、自分自身で将来の資金面の備えをしなければならない状況です。
フリーランスの方が将来のための資金を貯める際に、注意すべき点があります。
まずは、ご自身のライフプランやキャリアプランをしっかりと考えた上で貯蓄を始めることをお勧めします。
今後人生のイベントで、結婚・出産・育児・子供の教育・住宅など様々な面でお金がかかってきます。
後になって「お金が足りない!どうしよう?!」なんてことにならないよう、貯蓄計画をきちんと立てましょう。
「そう言われても、どうやって貯蓄しよう?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
長期的な貯蓄をする場合は、銀行の貯金だけでなく、他の資産運用も検討されることをおすすめいたします。
生命保険などの商品や確定拠出年金(ideco)やNISAなどの制度、様々な方法があります。
こういった資産運用の長期的な貯蓄商品は、途中で引き出しが不可能なもの、中途で解約すると損をしてしまうものもあります。
そのため、検討する際には十分に注意をしてください。
(3)自己投資も忘れない
皆さんがフリーランスSEに転職したということは「ご自身が磨いたスキルを企業に売って仕事をしている」ということです。
フリーランスに転職したということは、収入のコントロールも自分次第で可能ということになります。
せっかくフリーランスに転職されたんだったら、よりスキルを磨いて収入を更に上げていきたいですよね。
新しいスキル・知識を得るために、自己投資に惜しまずお金を使っていきましょう!
スキルが上がれば収入が上がる。
これも、フリーランスに転職するからこそできる醍醐味ですよね。
また、友達と遊びながらいろんなものを見たり、食べたり、こういった楽しみながら経験できることも、とても大切だと思います。
それらも立派な自己投資です。
ぜひ上がった収入で楽しむということも忘れずにいてくださいね。
まとめ
今回は「上がった収入の3つの活用法」をご紹介させていただきました。
フリーランスのSEになって収入面など嬉しいメリットもあれば、税金や将来のことなど不安に思うデメリットもあると思います。
不安や悩みが出てきたら、身近な専門家の方に聞くのが一番の近道だと思いますので、ぜひ相談をしてみてください。
相談してみた上で、上がった収入を無駄なく活用することで、よりご自身にとって豊かなライフプラン・キャリアプランを歩んでいただきたいと願っております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!