知ってトクする便利な電卓の使い方!(第14回)

みなさん、こんにちは!
税理士の脇田みきです。

今日は税金のお話ではなく、「知ってトクする便利な電卓の使い方!」をお伝えしたいと思います。

 

みなさま、電卓をどのくらいの頻度でお使いでしょうか。
電卓やPCのテンキーの数字の「5」には突起があること、ご存知でしょうか?
このおかげでブラインドタッチでも数字の位置が分かるんです。

 

2年前の夏、PTA卓球部の仲間数名で一泊旅行をしました。
車3台で群馬県まで。帰る前に、2日間でかかった色々なお金(高速代、ガソリン代、お酒やおつまみ代など)の合計を計算し、参加人数で割り振って支払うことになりました。


そのとき私ともう一人で確かめながら電卓で計算をしたのですが、
それを見ていた別の方が「脇田さん、電卓ものすごく早いですね!」って驚いていました。
いえ、私は税理士の中では決して電卓うつのが速いわけではなく、普通なのです。
ブラインドタッチもせず、電卓を見ながら入力してます。
ただ、毎日使っているので慣れているだけ。

 

そしてその時、「そうか、一般の人は便利な電卓機能を使ってないんだな」と気づきました。
私だって税理士目指すまで、数字とせいぜい「%」とか「√」くらいしか知りませんでしたけど…。

 

今日は、みなさまが日々の生活の中で、あるいは仕事で、数字を扱うときに知ってるととても便利な電卓機能を教えちゃいます!
「+、-、×、÷、=」以外のキーを使ったことのない方、ぜひお手元に電卓を用意して、読んでみてくださいね。

 

税理士は、カシオかシャープの12桁の電卓を使うことが多いのですが、私は見た目に惹かれてMILANの真っ赤な電卓を使っています。
「税込」「税抜」がないんですが、そこはいちいち「×1.08」とかしています。

 

青色申告書を提出してきました!

 

電卓には様々な便利機能がありますが、今日はそれらのうち、一般的にも知っていたら役立つ、次の3つに絞って説明したいと思います!

 

数字を訂正したいとき[CE]、[C](クリアエント・クリアキー)

たとえば、「100 + 200 + 300」 を計算したいのに、間違えて「100 + 200 + 200」と入力してしまった場合、[C]または [CE]を押して300を入力し直せば、最初からやり直さないですみます。

 

※ [C]  (または [CE] )ではなく [AC] (オールクリアキー)を押してしまうと、最初からやり直すことになります。

 

数字の一部訂正したいとき [→]  、[▶]

 たとえば、「123,456」と入力するつもりだったのに、間違えて「123,457」としてしまった場合、[→] または [▶]を1回押すと、「7」が消えます。
(2回押すと「57」が消えます。)

メモリー機能[M+]、[M- ]、[MR]、[MC]の使い方

 さぁ、次はさらに便利な機能ですよ。
このメモリーキーを使えるようになると、計算が断然楽になります。
計算結果を電卓に記憶させて呼び出したり、消したりすることができるんです。

 

[M+](メモリープラス):足したいものを電卓に記憶します。

[M-](メモリーマイナス):引きたいものを電卓に記憶します。

[MR](メモリーリコール)(または RM ):記憶させた内容を計算します。

[MC](メモリークリア)(または CM ):記憶させた内容を消去します。

 

たとえば、「10×20」と「2×5」の合計を計算したいときは、

 

「10×20」から「2×5」を引き算したいときは、

この機能を使うと、旅行でかかった費用の計算も楽にできます。

 

(例)
ガソリン代(車3台) それぞれ8,000円、9,000円、8,500円
高速代(車3台) 各3,000円、
お酒&おつまみ(スーパー1件ですべて購入) 30,000円
この合計額を4人で平等に分けるといくらか?を計算する場合、

 

 

が求まります。

ガソリン代の合計、高速代の合計、お酒&おつまみ代をそれぞれ記憶させて、[MR] で全部の合計を出してます。途中では[=]は押しません。

 

どうでしょうか?
これまで、それぞれの計算をして紙にメモをして、そのあとそのメモを見ながらもう一度電卓をうち直して…ってしてたのに比べると楽ですし、ミスも減ります。
メモリーキーは使える場面がけっこうあると思うので、ぜひ使ってみてくださいね。


ちなみにiPhoneの電卓では、一部の数字を訂正するときは、出てきた数字を右か左にスライドすると1文字ずつ消えますよ。(これも便利!)