軽減税率で混乱?テイクアウト・イートインの具体例を解説!(第30回)

軽減税率 混乱 テイクアウト イートイン 具体例 ハンバーガー

こんにちは!

税理士の脇田みきです。

 

いよいよ令和になりました。

新時代の幕開けのようでなんだかワクワクしてしまいます。

 

そして10月になると、消費税が10%にアップされます。

 

今回は、消費税増税に関連して混乱する人が続出すると思われる軽減税率について、テイクアウト・イートインの具体例を元に解説していきます!

 

 

 

軽減税率が適用されるもの、されないものとは?

軽減税率 混乱 テイクアウト イートイン 具体例

 

去年、軽減税率について書きましたが、今日は、より具体的な例をあげながら、

どういう場合は8%のままで、どういう場合は10%になるか確認していきましょう。

 

これを知ってるとレジで堂々とお支払いができるかも!

 

 

軽減税率とは消費税率を10%にしたあとも、食料品(と新聞)だけは8%のままにするということ。

 

そして、「でも食料品でも『外食とお酒』は10%にする」というものです。

 

 

ここで、ノートとか洗剤とかが10%になるのは迷いようがないけれど、「外食かどうか」「食料品かどうか」迷うものがありますので、一般的な個別事例を表にしてみます。

 

軽減税率 テイクアウト イートイン 具体例 対象 外食

 

だいたいの線引きが分かりましたでしょうか?

では次に、具体的に予想される状況を確認してみましょう。

 

 

軽減税率で混乱しそうなケースの具体例

では、どんな場合に税率が変わるのでしょうか?

具体的な事例6つをあげてみます。

 

 

ケース1 牛丼屋での飲食の場合

軽減税率 混乱 テイクアウト イートイン 具体例 牛丼

 

牛丼屋でレジでお支払いするときには、家に持ち帰って友人と食べる予定だった。

 

レジで会計した後、友人から連絡が入り来れなくなったので、急きょお店で食べていくことにした。

 

  • レジで確認されたときに税率決定していいので、この場合8%購入でOK店内で食べるからと言って追加2%払う必要はありません。
  • とはいえ、周りからは「あの人…2%分の消費税を脱税してるんだな」と白い目で見られる。「どうしよう…やっぱり家に持ち帰って1人寂しく牛丼食べようかな」と思う。
  • が、よく見たら周りの人達もお持ち帰り用の容器に入った牛丼を食べている!
  • 正直に「ここで食べます」と言った人がバカを見る!?

 

 

 

ケース2 ファーストフード店の場合

軽減税率 混乱 テイクアウト イートイン 具体例 ファストフード

 

ファーストフード店で「持ち帰り」として8%で購入

お店で食べれないので、お店の前の路上に座って食べる。

 

  • ゴミ、どうしようかな。

 「持ち帰り」にしたからお店のゴミ箱に捨てるのはダメだよね…?でもこの後出かけるから持ってくのは嫌だ。

  • その辺に置いてしまう。(すでにお店の前はゴミの山?)

 ※良い子はマネをしてはいけません。

 

 

ケース3 ハンバーガー屋の場合

軽減税率 混乱 テイクアウト イートイン 具体例 マクドナルド

 

「ハンバーガーとポテトは持ち帰りますが、のどが渇いてるんでジュースはここで飲んでいきます」

 

ハンバーガーとポテトは8%、ジュースは10%になります。

別々なのでセット割引ができません」

 

「え…。いや、やっぱりいいです。いりません。。」

 

 

 

ケース4 屋台のラーメンの場合

軽減税率 混乱 テイクアウト イートイン 具体例 牛丼

 

屋台のラーメン。

「折り畳み式の椅子を持ってきたから、それに座ってあっちで食べるから持ち帰り用でください」

「あいよ!」

 

  • 8%で買ってすぐそばの路上に折り畳み椅子を出して食べる

 テーブルがないので不便だけど2%安くなるならね。

  • マイバッグならぬマイチェアが流行るか…?笑

 

 

 

※これらの混乱を避けるため、持ち帰りも店内飲食も税込み価格を同じにするお店も考えられます。

その場合、私達消費者としてはどちらでも同じですが、お店側は本体価格(税抜き価格)が変わるので、その処理をレジでする必要があります。

 

 

例)バーガーセット 税込み500円(持ち帰り、店内飲食とも)

 持ち帰り…本体価格463円 消費税37円

 店内飲食…本体価格455円 消費税45円

 

  • お店側は実質、店内飲食の方が安く売ったということになります(消費税分はあとで納付する)。

 

でもこれ…、税務署は、売上のうち持ち帰りがどれで店内飲食がどれかって、どうやって確認するのかな…?

 

 

 

ケース5 お土産付きパック旅行の場合 

軽減税率 混乱 テイクアウト イートイン 具体例

 

おいしいぶどうジュースの手土産付きの、山梨へのパック旅行に参加することにしました。

 

旅行代金の内訳が出ているのですが、ぶどうジュースにも消費税10%がかかっているようです。

  • 内訳が出ていても、パック旅行は全体としての金額設定ですので、軽減税率(8%)は適用されません

「あの~お土産いらないのでその分安くしてもらませんか?ぶどうジュースは自分で向こうで8%で買いたいので」。

当然、旅行会社は応じないでしょう。

 

 

 

ケース6 容器に食品を入れる場合

軽減税率 混乱 テイクアウト イートイン 具体例 容器

 

とても綺麗な有田焼の陶器の容器。

もちろんこれは10%です。

 

でもお弁当の容器のように、食料品と一体となって売られているものは、それ全体が8%です。

 

「この2万円の有田焼の容器に1,000円の佃煮を入れて、全体として「佃煮」として売ってください。」

 

  • 残念ながら有田焼の容器は10%、中身の佃煮は8%です。
    ただし、容器に「佃煮」などと直接印刷等して、佃煮を販売するためにのみ使用していることが明らかであれば、佃煮の販売に付帯して通常必要なものとして軽減税率が適用されるようです。

 

 

 

おわりに

 

いかがでしたでしょうか?

 

お店の人も消費者である私達も軽減税率が初めてのことなので、間違いやトラブルは絶対に起こると思います。

でも、この記事で少しでも理解が深まったら幸いです。

 

 

最後に、

定期券や映画の前売り券は、9月30日までに購入すると、10月1日以降に乗ったり観たりしても8%です!

なので9月中に買うのをお忘れなく!

(軽減税率とは違い、「経過措置」で現行の8%が適用されます)