投資不動産・投資マンションの営業や勧誘の断り方と加担するリスク

こんにちは。

買い方一つで600万円以上の損を防ぎ、夫婦円満が続く購入準備に特化した不動産コンサルタントの嶌田(しまだ)です。

 

最近、断捨離がマイブームです。
明日も何を捨てようか、思案中です。
妻に捨てられないかは、背中ビクつく毎日ですがw

 

さて、4月に入りましたが、怪しい仕組みの不動産売買を、紹介料目的で勧誘している人が急増中です。

買ってくれ!という勧誘も、売ってくれ!という勧誘も多いようです。

 

無差別テロのごとく、いろいろなものがありますねぇ。

 

気を付けてください。

今回は、そんなお話です。

 

結論から言うと、
【勧誘している本人自身が、自分が勧めているものをよくわかっていないのでやめましょう。】
ということです。

 

『友達だから』は信じる根拠にはならない!

投資不動産・投資マンションの営業や勧誘の断り方と加担するリスク

感覚的に申し上げますと、ざっくり1日1件以上は、怪しい勧誘を目にしたり耳にしたり、『こういう話があったんですけど、、』という、相談が来たり・・・

 

総じて言えることは、

『お小遣いあげるから人を連れて来て』という内容です。

 

この類の言い方をしている人の共通点は、

ご自身が紹介をしようとしている仕組みをしっかり確認したり、信用するための情報の裏取りをしたりなどをしていないことです。

 

ご存知ですか?

『とにかく友達から声を掛けろ!』

これが、どんなカテゴリーの商材だろうと、勧誘を使うビジネスの絶対的初歩の一手です。

 

人間関係を重んじたきちんとした経営者は、そんなことを人にさせることはありません。

 

あなたの視点の『友達だから信用する』は、自分だけで留めておくなら良いと思うんです。

しかし、人を巻き込んだ時点で別の話になります。

 

つまり、あなたがただ聴いただけの話を友達だから信用できると思い、あなたの友達に声を掛けて同様に勧誘をし始めた時点で、人を傷つけてしまう加害者になる可能性があるということです。。

 

リスクがあることをしっかりと理解しよう!

無差別に誘ったら、あなたの大切な友達にとって取り返しのつかないことになってしまう可能性だってあります。

もしそうなってしまったら、もちろんあなたの信用もガタ落ちです。

子どもじゃないんですから、目の前のアメ玉に釣られて自分が内容をしっかり確認していない謎のものを人にオススメしたりしないでください!

 

あなたのその勧誘(もしくは営業)を、家族が知ったとしても、パートナーが知ったとしても、その≪対価をもらう仕事の在り方≫は誇らしく思われることなのでしょうか?
一度ご自身に問いかけてみて下さい。

 

あなたのお子様が見て

「お父さん、カッコいいんだよ!!」

「お母さん、ガンバっててスゴいんだよ!」

と、お友達に言われたとしたら嬉しいですか?

 

すべての価値基準をここに置いてみてください。

自然と≪道徳心≫がはたらくように人間はできています。

 

どんなビジネスも同じです。

万能なものは世の中には無く、同じサービスでも、利益を得る人と損しかしない人がいるものです。

 

だから、しっかりと理解しましょう!

メリットも、デメリットも。

 

投資不動産・投資マンションの営業や勧誘の断り方と加担するリスク

 

さて、例えば今回の『お小遣いあげるから人を連れて来て』という内容。

 

実際どんな仕組みが知っていますか?

損してしまう人がいる可能性はご存知ですか?

 

具体的によく聴く事例を3つ挙げてみましょう。

  1. 新築投資用不動産の売買
  2. 海外不動産の売買
  3. 金持ち外国人が不動産を大量に欲しがっている

 

これらの紹介料の仕組みとしては主に2種類です。

  • 具体的にアポイントになり接客機会に繋がった 5千円~1万円
  • 成約に至った 10万円~100万円(50~70万円が多い)

 

両方を用意している会社と、後者だけの会社があります。

問題点は以下のとおりです。
※番号は上記の商材別で記載。

 

1.『新築なのに、自分を通すと200万円は安くできるよ』という売り文句。

もともと水増しして売っているのが新築物件。
しかも、それでも収支は合わず、いつか売る時は大概300万円前後、ローンの残債と売値が開いてしまい、預貯金を使わないと売ることさえできない。
頭金を入れるなんて、論外!
発想がズレ過ぎレベル。

 

2.売主の不動産会社との間に人が入り過ぎて、もはや何が本当のことが確認の仕様がない。

問い合わせのレスポンスが驚き、こちらが忘れるほど遅い。
信用問題に関わる。

 

3.中国人やアラブ人など、お金をもってそうな国籍の方が買主。

まぁ、なんとなく買ってくれそうな気がしますよね。
ただ、買い主がお金はもっていたとしても、その人の人間性や本当の目的はわかりませんよね?

真意も確認できないところに国内不動産が大量に流れることは実は大きなリスクです。
日本の経済や政治に大きく影響が出ると予測されるため、大きな業界問題になっているくらいです。
冗談でも大袈裟でもなく、業界人としては当たり前の話なのです・・・

もしご興味があれば、関連法案の一つでも調べてみてください。

特にリスクについて、知らないこともたくさんあるんじゃないかと思います。
大切な人がひどい目に合わないように、ご自身がオススメしているもののリスクはきちんと把握しておく必要がありますよね。


こういったリスクを知らないだろうから、『お小遣いあげるから人を連れて来て』と声を掛けらてしまうのです。

実際に、この手の話はプロには回ってきません。
まともな見識を持っていれば相手にしないのが明白だから。

 

友達に対しても絶対にしてほしい質問

メリットもデメリットもしっかりと見分けてから、的確に専門家を紹介してください。

出来ないなら加担しないことをオススメします。

 

とは言っても、どういう風に見極めたらよいか、そこが問題ですよね。

 

実は、お相手の知識や理解レベルを計れる質問があるものです。

相手がお勤めになられている会社員、販売員であっても使ってみてください。

かなり有効です。

 

「年収いくらぐらいの人が買うと効果的なの?」

正解は、執筆時の日本では、900万円以上です。

さらに、その他に個人の状況が絡んできますので、それを考慮して、手を出してもよいのかいけないかに分かれます。

 

たまに、異業種交流会などで、『年収400万円台の方でも買えます!』なんて意気揚々とプレゼンしている人を見ます。

 

これ、人として、社会人として、不動産業界の人間として近づいてはいけない人です。

 

この記事は、一般の方にむけた記事ですので、理由はあえて書きません。

業績に必死な売り手が、下手に知識を手にすると、営業トークだけが上手くなり、被害者を増やすことになりかねません。

 

「私と日本の販売会社の間にあなたを含めて何人いるの?何年後の相場の話にあなたはどう責任を取るの?あなたが根拠を話せる?」

 

海外不動産に、日本のメガバンクは融資をしません。

ローンは組めますが、買う人が利率に対してしっかりと判断できて初めて検討することができるでしょう。

 

極論、判断の付く人は上記の質問はしないでしょう。

別の視点で吟味しようとすると思います。

海外不動産と国内不動産とでは違いが大きく、そのリスクは、売り手から全部教えてもらうのではなく、ご自身で全部調べるぐらいでなくては、危険なものになります。

 

昨年、世界資産運用フェアにて、海外不動産のブースのプレゼンをいくつか聞きましたが、残念ながらそのすべての会社が≪売り手が分かっていない≫状態でプレゼンしていました。

 

エキスポなどに出展しているからといってその商材が信用できるとは限らないと覚えておいてください。

 

「買主と会って、どんな質問をして、その商品を紹介しても大丈夫だと思ったの?」

 

まず答えられないでしょうね。

大概この手の話は、又聞きを何回も繰り返しているのですから。

 

以上、どれも詳細な理由や、解説なんて言えなくていいんです。

例え言えたとしても、お相手と対話にはならないでしょう。

下手に時間を取られて巻き込まれるだけです。

 

これらは、相手を推し量るための質問であり、あなたが巻き込まれないための質問なのですから。

売り手を更生させようなんて思ってはいけませんよ?

 

詳細な解説や理由を自分で言えるようになることよりも、≪売り手のプロを信じるか、トラブルの防止や解決のプロの言葉を信じるか≫、ただ、それだけのお話です。